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CASE STUDY

お客様のご紹介

老舗飴店のレトロな商品ブランドにとって
時代の流れと結びつくリニューアルとは。

株式会社金太郎飴本店 様

人に贈る飴としてのリニューアル

金太郎飴本店は、明治後半から100年の歴史ある老舗飴店。飴職人が作る手作りの飴が特徴です。最初にご依頼いただいたのは、その金太郎飴のパッケージをリニューアルするというもの。30年前に制作されたというこれまでのパッケージは、古風で親しみやすくはあるものの、どこか古い印象も抱いてしまいます。

「30年前のパッケージが好きだと言ってくださる方もいらっしゃるんです。でも、これまで少しずつ増えてきた金太郎飴以外の飴をとってみても、商品それぞれのパケージがどこか統一感がない状態で。催事などでは特に見た目勝負のところで負けてしまっていましたし。このハードルを越える時期なんじゃないかって思っていたんです。」(金太郎飴本店 高野さま)

確実に時は流れ、変化していきます。消費者が変化し、まわりの環境も変化して行く中、その中でも手にとってもらえるものにしたい。
そのような状況の中でDONGURIにお声かけいただきました。

「和のテイストを活かしているところに相談したかったんです。それで催事やお店などいろいろ見ていく中で目にとまるパッケージがあって。これを担当された会社に頼みたいと思いました。それでいろいろ調べていた先でDONGURIさんを探しだしました。」(高野さま)

お客さまの思いにできる限り近いものをご提案するために、まずはお話をおうかがいすることになりました。DONGURIの担当は、高野さまの目にとまったパッケージを制作したシニアアートディレクター五味です。
お話を聞く中で、飴の愛され方にも変化があることに気がつきました。

シニアアートディレクター 五味

「店舗に来られる方は、お気に入りの飴を何袋も買われたりします。おそらくご自身で召し上がるためだと思いますが、あとは、おきな飴や七福神やえと飴などはちょっとしたプレゼントに買われていく方もいらっしゃいます。」(高野さま)

嫌いな人があまりいない、手に取るとむしろ密かに心躍ってしまう。ちょっとした感謝の気持ちで手渡している、そして気軽に受け取れるもの。
そう、人に贈るための飴。ちょっとしたプレゼントとして贈りたいもの。
季節ものや縁起もの以外の飴もプレゼントにできるような飴にしよう。味に自信があるからこそできる、老舗ならではのリニューアルパッケージ制作がスタートしました。

主張せず、押しつけない。
お客さまのニーズあっての金太郎飴。
伝わるパッケージを考える。

職人たちの手によって受け継がれてきた、手作りの飴。その手仕事によって出来上がる飴は、機械のそれと比べて仕上がりも食感も違うといわれています。

「仕事は手の感覚で覚えていきます。うちの飴作りは結構力がいるんですよ。今いる職人も全員男性ですね。おもしろいもので、やはり作った職人の個性がでてくるんです。」(高野さま)

こちらも30年前に建てられたという工場兼店舗の1Fの店舗には味のある暖簾と商品たちが並びます。この老舗の雰囲気を残しながらここに馴染む新しいものを作りたい。
包装タイプとボトルを使用したタイプのパッケージデザインを担当。包装タイプでは、金太郎飴のイメージからくるやさしい響き、あたたかみ、昔ながらのなじみやすさを、凹凸のある新だん紙を使用することで、手に触れたときの感触から伝わるよう工夫しました。この手触りに明治初期のレトロな雰囲気を漂わせる絵柄をあわせることで、見た目のひっかかりを演出しました。
一方ボトルタイプでは、飴の色とパッケージの色のコントラストも楽しめるスケルトン容器を採用しています。両パッケージに共通 して手描き文字を活かすことで、伝統を今に受け継いできた強さとしなやかさを表現し、他商品とは一線を画す見た目の勝負強さも意識しました。
このパッケージについて高野さんからはうれしい感想をいただきました。

包装タイプ

ボトルタイプ

「リニューアルしたパッケージは、うちの店舗にとても合っていると思うんですよ。このかわいさも店舗の雰囲気にぴったりなんです。かわいいとかお洒落といっても、どこか洋風だったりスタイリッシュなデザインのものだったら、やっぱり違和感があると思うんですね。華やかであっても派手ではない。主張しすぎないほどよい程度が絶妙です。ご相談してみて本当によかった。」(高野さま)

その後、五味は腹掛けシリーズも手がけることになり、現在も新たなパッケージ制作を担当させていただくなど、《らしさ》を大切にした制作に携わらせていただいています。

腹掛けタイプ

ビジュアルと音楽のアプローチ

金太郎飴本店の職人技を活かした製品の1つに、お客さまが作成したイラストをもとに職人が着色し飴として再現する『オリジナル飴』の制作があります。このオリジナル飴は主にWEBサイトから注文を受けています。

「これまでのものはサイト上の説明内容がわかりにくいために、注文方法が煩雑になりがちだったり、お客様がイメージされているものを確認するために何度も詳細のご連絡をしなければいけない場合もでてきていました。お客さまにとって優しくないサイトになってしまっていて、できるだけ早く解消したかったんです。そこで、オリジナル飴をじっくり紹介できる特設サイトの制作をDONGURIさんへお願いしました。」(高野さま)

特設サイトでは、オリジナル飴の注文フローを整備し、お客さまが何を準備し決定していくのかを明確にしていきました。
さらに、DONGURIのもう1つの強みである【音】からのアプローチにも積極的に取り組み、金太郎飴本店の職人が作る飴のよさが改めて伝わるような構成としています。 DONGURIでは、音からのアプローチも消費者との関係性を築いていく上で大切なプロセスだと考え、抽象的なメッセージの発信や、音から受け取るイメージの伝わりやすさなど、中核のコンセプトからなるグラフィックと連動したアプローチを実現しています。
例えば、冒頭に聞こえてくる〈カンカン〉という音は職人が飴を切る音、サイト上に流れる音楽はDONGURIの専属ミュージシャンが制作したメッセージソングになっていて、音から伝わる職人の手仕事、手作りならではの表情の違い、人が作り出すあたたかみなどが聞いている人にダイレクトにイメージできるものになっています。

老舗飴店としての仕事をするために

金太郎飴本店とDONGURIの取組みは現在でも続いています。おもてなし、プレゼント、感謝の気持ち、見た目で楽しむこと。贈られる人の手に込められた気持ちの数だけ、飴が担う役割も多様になってきましたし、それにともないこちらからのご提案も多角的でありチャレンジしたものになってきています。

「DONGURIさんからご提案をいただく時は、とても楽しい時間です。こんな表現の仕方もあるのか、そんな色使い思いつかなかった、案外いいものだな、なんて。そこに気が付くことができるだけでも楽しいなって思います。」(高野さま)

ご提案はお聞きいただいてこそ、次につながるもの。DONGURIの提案は金太郎飴本店様の懐の広さがあればこそ、自由な発想を取り入れていけるのだと思います。 時代の変化を知り、その波にのりながら変化を恐れずに前に進んでいくこと。老舗飴店として誇れる仕事をしているからこそ、変化していくことはまったく怖いことではないのです。

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