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タイポグラフィーデザイン

TYPOGRAPHY DESIGN

デザイン先進企業で注目される「タイポグラフィーデザイン」とは。意味・事例を解説

タイポグラフィーデザインとは

タイポグラフィーデザインとは、言語の基本となる文字において、汎用的に使われるフォント(タイポグラフィー)をデザインすることです。タイポグラフィーの活用用途における視認性、印象、印刷におけるインク量、ディスプレイに合わせた粒度など含めて体系的に検討を進めながら、文字情報を設計していく必要があります。

利用場面によって好ましいフォントの種類や文字の太さなどは異なるため、用途に合わせて複数のフォントを開発することもあります。

そもそもタイポグラフィーとは?

タイポグラフィーという用語に明確な定義はなく、幅広く使われる言葉ではありますが、一般的には次の2つの意味で使われる場合が多いです。

①情報が伝わりやすいように文字を美しく並べること

②デザインとして文字を扱うこと

もともとは①に表現されるような、活版印刷において文字を読みやすいように書体、文字サイズ、配置などを整える技術のことをタイポグラフィーと呼びました。

近年では、印刷物に限らずさまざまな文字表現においてもタイポグラフィーという用語が使われるようになっています。

企業とタイポグラフィーデザインのトレンド

ブランドやデザインを重視する企業において、タイポグラフィーデザインが重要視されるトレンドがあり、一例として日本ではメルカリや楽天などが、海外ではAppleやNetflixなどの企業がオリジナルフォントを発表しています。

ロゴやシンボルマークは一目で見てわかるものとして注目されるものですが、これに加えてオリジナルフォントを作ることで、より一貫した価値観・世界観を表現しようと考える企業が増えています。

コーポレートアイデンティティ(CI)における、タイポグラフィーデザインの重要性

なぜタイポグラフィーデザインに注目が集まっているか。それは、タイポグラフィーがCIを表現する重要な要素のひとつだからです。

企業の在るべき姿、哲学全体を可視化したものである「コーポレートアイデンティティ(=CI)」において、タイポグラフィーはCIを表現する要素のひとつです。

ロゴマークやコーポレートカラーで企業のブランドイメージを伝えるのと同様に、オリジナルのフォントを使用することで、企業のブランドをより明確にステークホルダーに届けられるという考え方があり、近年注目を集めています。

タイポグラフィーデザインの事例

タイポグラフィーデザインがもたらすもののイメージをよりふくらませるために、CIリニューアルにおいてタイポグラフィーデザインを行った弊社の事例をご紹介します。

DONGURIでは2019年3月にCIをリニューアルする際に、新たなDONGURIのビジョンを伝えるために、ロゴタイプやコーポレートフォントの開発を行いました。

DONGURIのタイポグラフィー

CIのリニューアルで改めて企業としてのビジョン、ミッションを考えていった結果生まれた「PLAYGROUND」というビジョン、そして「GAME CHANGE」というミッションに共鳴しつつ、DONGURIらしさを表すフォントの表現を模索しました。

そもそも「DONGURIとは何か?」を社内のメンバーにヒアリング。みんなの個性を尊重する社風から「人の温もり」、各分野の高い専門性という「アカデミック」、他にも「お茶目さ」や「ちょっとへそ曲がり」というワードが出てきました。

それらのイメージを包括する文字として最初に生まれたのが、DONGURIの「D」です。特徴的なDの造形は、もともと15世紀くらいに存在していた手書き文字からインスピレーションを受けたもの。そのほかの文字も、専門性を持ったメンバーの個性や人の温かみを表現できるような手書き文字の要素を取り入れ、全体的に右肩上がりにしたり、文字の端にある飾り部分の高さを一定ではなくしたりしています。

DONGURIのタイポグラフィー

フォント全体の雰囲気としては、創業時から築き上げてきた歴史的な世界観を表現するために、レトロでオールドな書体に。同時にアカデミックな雰囲気やモダンな表情もあるフォントになっています。

また、ロゴタイプ以外での利用における視認性・可読性に配慮し、一般的な造形の「D」の文字も用意しており、フォントの使用場面に合わせて選べるようにしています。

DONGURIのタイポグラフィーは、ブランドの世界観を伝えるため、自社サイトや名刺、パーカーやマグカップなどのオリジナルグッズにも使っています。日常的にこのフォントにふれることで、顧客向けにだけではなく、社員にもDONGURIの世界観が浸透させたいことが背景にあります。

タイポグラフィーデザインで、企業独自の世界観を伝える

どんなタイポグラフィーが使われているかで、ブランドの世界観やイメージは変わってきます。自社の世界観をより伝えられるよう、タイポグラフィーデザインを取り入れ、オリジナルのフォントを作ることを検討する企業が年々増加しています。

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戦略を作るだけではなく、DONGURIの専門家がチームを組み、ハンズオンで事業や組織をもっと楽しい場所にします。お悩みの課題について、ぜひお話しください。